2020年 頂杯優勝 2020

大澤雅士、世界へ

大澤雅士がスペインの強豪エルポソムルシアに移籍。クラブ全体で盛大に送り出す。

大澤雅士

新型コロナウイルスに奪われた戦いの場

府中アスレから岡部直樹、FC NAKAIから伊藤広樹、mmから青山龍太郎、柏から山口友輔が加入しシーズンがスタート。新型コロナウィルスの関係で開幕が9月まで延びるイレギュラーなシーズンだったが、常に高いモチベーションでトレーニングを積み、毎回のゲームは真剣勝負そのものだった。迎えた開幕は昇格組のデルミリオーレクラウド前半を2-1で折り返し、後半も藤井一真のゴールで3-1と突き放すも、ここからまさかの4連続失点を喫し3-5で敗戦。

  • 関東リーグ
  • 関東リーグ

切り替えて臨んだ町田アスピランチ戦は先制を許し、前半残り1分まで2-4と苦しい展開だったが、前半終了間際に石塚鉄也が反転から左足で合計に蹴り込み3-4で折り返すと、後半は本郷輝、三嶽侑平とゴールし逆転に成功。このまま5-4で今季初勝利を得る。

  • 関東リーグ
  • 関東リーグ
  • 関東リーグ
  • 関東リーグ
  • 関東リーグ
  • 関東リーグ

第3節はバディランツァーレと7-6の打ち合いを制する。

  • 関東リーグ
  • 関東リーグ
  • 関東リーグ

第4節のリガーレ戦は3-0と良いスタートを切るが、徐々に追い上げられラスト1秒で同点に追いつかれて4-4で引き分け。第5節の権田戦は結果こそ3-2であったが、危なげなく勝利。この時点で3勝1敗1分とまずまずの結果だったが、迎えた第6節浦安戦は開始6分で0-3と最悪のスタートを切る。早々に取ったタイムアウトからはやることを整理して前半で雪島洋樹、一瀬弘志郎と得点し3-2、後半には本郷輝が決めてついに3-3とするも監督の清野潤の退席もあり、終盤に崩れ、最終的には3-7で敗戦。第7節のカフリンガ戦は渡邊博之が監督代行として臨み本郷輝、藤井一真、木田篤、雪島洋樹のゴールで5-1と完勝。

関東リーグ

この時点でクラウドの優勝が決まるが、ZOTTは最終節のFIREFOX戦で勝てば自力で地域CL出場権を得られる2位が確定することとなる。年末の最終節を前にFIREFOXの選手に新型コロナウィルス陽性者が出たため、試合が年明けに延期になると、再設定された1月の試合をFIREFOXが棄権したことになり不戦勝となり、リーグは4勝2敗1分で2年連続の準優勝となる(地域CL出場権獲得)。新型コロナウイルスに振り回されまくった1年だったが、ここからさらに関東大会の開催が不可となり、地域CLも中止となり目の前にあった大きな2つの目標が消えることになる。

頂杯

頂杯

清野潤は1年間がんばってきた選手に真剣勝負する場を与えたい一心で大会の開催を決意。マレーシア遠征を機に親密な関係を築くことになったFC NAKAIと一緒に作り上げる大会ということで『頂杯』と命名し、優勝チームに贈られる強化費を100万円に設定した。初戦は同じくDalPonte契約チームのDELIZIA磐田に10-2で勝利すると、準決勝の相手は関東リーグの開幕戦で逆転負けし、そのまま優勝を持っていかれたデルミリオーレクラウド。前半で藤井一真、岡部直樹、雪島洋樹とゴールし3-0。後半も藤井一真と本郷輝が決め5-1と勝利。関東リーグのリベンジを果たすことになる。決勝の相手はFC NAKAI。頂杯を前に2か月近く一緒にトレーニングしてきた仲間であったが、試合となれば話は別。まさに真剣勝負そのもので前半は0-0。後半開始早々に藤井一真が決めて先制するも、残り8分不屈の男中井健介の身体を張ったDFからスタートした攻撃で古寺航に決められて1-1。その後膠着が続いたが、残り3分で再び藤井一真が決めて2-1で勝利。第1回頂杯のチャンピオンとなり、嬉しい強化費100万円をゲットすることになる。

頂杯

新型コロナウィルスの関係でリーグ戦は1周りとなり、関東大会も地域CLも開催されないという選手達にとって本当に苦しいシーズンになったが、最後に頂杯で優勝して笑って終われたことで全てが報われた形となった。またどれだけのイレギュラーが起こってもモチベーションを下げることなく、トレーニングし続ける強力なメンタルを手に入れることができ、来シーズンに繋がっていくことと思う。

JUVENIL地域CL準優勝

下部組織ではRAIZが東京都3部リーグを無敗で優勝し、2部参入戦の権利を得るも、参入戦で勝ち切ることができずに3部残留が決定。JUVENIL(U18)は東京都の代表決定戦でFUGAを破り、第2代表となり長野で行われた地域CLに初出場。初戦を9-4で勝利すると、2回戦はFリーグ湘南ベルマーレの下部組織のロンドリーナ相手に0-2とされる展開から2-2に追いつき、最後は大澤雅士の実弟の大澤寛治が決めて3-2で勝利。準決勝は静岡のクラッキスと対戦し3-3でPKまでもつれこむが、GKの柳川結星がセーブし3-2で勝利。決勝の相手は同じく東京代表のペスカドーラ町田U18。完全に力尽き0-3で敗れるも初出場で堂々の準優勝を飾る。

JUVENIL地域CL準優勝

別れ

シーズン終了後に、伊藤広樹がFC NAKAIに戻ることが決定。また4年間コーチとして育成世代~社会人までの指導、スクール運営に貢献した山田秀哉が地元の青森に戻る決断をした。

伊藤広樹、山田秀哉