2008年 入れ替え戦 2008

関東1部への道のり

得点後の熱のあるワンシーン

米谷悟、村山大樹、大畑直宏が加入。ブラジルから持ち帰った練習、戦術、フットサルに対する考え方を浸透させ、プレシーズンではFのチームともトレーニングマッチを繰り返し万全の状態で迎えたが関東2部の開幕戦でまさかの敗戦。

2節は勝利するも3節も敗戦と3試合で1勝2敗とまたしても開幕早々崖っぷち状態に陥る。もう一度このチームでフットサルをすることの意義を全員で再確認して切り替えて臨んだ4節のミリオネア戦は0-2スタートとなったが、荒木淳のゴールを皮切りに5連続得点し逆転で5-2で勝利。5節は1つ目の山場、無敗のアルティスタ埼玉と前橋で対戦。(2014~2020シーズンまでZOTTの中心選手となる加藤貴行はこの当時アルティスタ埼玉の10番で絶対的なエース的な存在として君臨していた)苦しみながらもチーム一丸で4-2で勝利。

6節も勝利し3連勝で迎えた7節目の相手は柏。残り7分まで2-4で負けている状態でパワープレーの準備している間にピッチに立った新人の米谷悟が大爆発し終盤に3連続得点し5-4で勝利。米谷悟がチームの中心となる1つのキッカケとなる試合となった。

第8節はリーグの2つ目の山場、ここまで無敗のTZK。TZK対策の合宿をして臨み、やってきたことがことごとくハマり9-3で大勝。このタイミングで清野潤が再びブラジルに渡り勉強して帰国して迎えた10節も勝利し、これで1勝2敗のスタート後7連勝。最終戦のセニョール戦は1-0で迎えた残り2秒のキックインから決められ1-1の同点とされるも8勝2敗1分で2位となり、2004年に関東リーグから降格して以来、都1部リーグ2年、関東2部2年の4年をかけて関東リーグ1部2部入れ替え戦の挑戦権を得ることとなる。

入れ替え戦集合写真

4年越しの関東1部再昇格へ

2か月間みんなで必死で練習して迎えた3月8日、舞台は前橋体育館、相手はCORONA FC権田。前半終了間際エースの松田啓佑のゴールで1-0とするも後半残り7分で追いつかれる。入れ替え戦は『引き分けなら1部が残留』と言う独自のルールがありこの時点では昇格できない状態だったが残り4分でFKから米谷悟が決めて2-1。この後はみんなで身体を張って守り、残り2秒の大ピンチも負傷の安藤貴男の代わりに出場していたGKの広田圭祐が神がかったセーブで防ぎ勝利。4年越しの関東1部再昇格を果たす。

降格以来苦しい時期もあったが荒木淳、丸山淳、安藤貴男と言った若いメンバーが中心となり生まれ変わったチームで味わえたこの瞬間は2003年度末の関東昇格と同じレベルの歓喜となった。この後も祝勝会は池袋で行われ、入れ替え戦のテーマソングになっていた『栄光の架橋』を全員で熱唱して涙する最高の時間となった。

4年越しの関東1部再昇格へ

FUGAとの関東大会

順番は前後するがこの年の選手権は関東大会の1回戦でFUGAと対戦。0-2から2-2に追いつきPKとなる。5人目で決めれば勝ちのところまで持って行くが相手GKに阻まれサドンデスで敗戦。このままFUGAは全国に出場しFチームを3タテして日本一となったので、このPKの5本目はまさにフットサル界の歴史が動いた瞬間だった。