フットサルマガジンPivo! 2004年5月号 激戦を制し関東へguide/history2004p1

以下、フットサルマガジンPivo!の取材内容

フットサルマガジンPivo!に掲載された内容

ZOTT、4年間の集大成

大応援団に支えられ、ゾットが関東行きを決めた。緒戦でmfを11−1と、完膚なまでに叩きのめしたが「点差ほどの差はなかった」(清野)と気を緩めない。2戦目の相手は、関東リーグ11位のセニョール。残り9分で3−3と試合を振り出しに戻される苦しい展開。それでもサポーターの声援に後押しされるように2ゴールを加え、粘るセニョールを振り切り決勝に駒を進めた。決勝は学生王者を争ったミリオネアとの試合になった。ミリオネアはエース・岩岡がケガを抱え、井上も出場停止。ゾットは、楽に勝ち抜くかと思われた。

大応援団に見守られ昇格を決めた

ところが、現実は違った。試合開始から圧倒的に攻めたが、ミリオネアのゴレイロ・富金原が奇跡的なセーブを連発。逆にカウンターから2点を奪われ、0−2で折り返す。リードを許していたが、ゾットに不安はなかった。「先週の都のカップ戦で、フトゥーロを相手に0−3から6−5にひっくり返したんです。その自信が大きかった」(渡辺)「1点取ればいけると信じていた。問題はその1点がいつ入るかだった」(清野)後半開始3分に松田のゴールが決まると、小笹、美好が次々とゴールを決め、わずか7分で試合をひっくり返した。劣勢の状況でも絶えず声援を送り続けたサポーターのボルテージが、加速度的に増していく。残り2分。その声に呼応するように、チームの創始者・清野が関東行きを決定づけるゴールを決めた。

誰もが小笹と同じ状態だったのだろう。試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いたとき、ゾットの選手たちは両腕を一度上空に突き上げ、そして、顔を覆っていた。 「負けられない戦がそこにはある」  対戦相手に畏怖の感情を植えつけるほどの応援を続けたゾットのサポーターは、いくつかの横断幕と一緒にそんなメッセージを壁に貼りつけていた。ピッチに立つ選手だけではなく、スタンドのサポーターも参入戦を戦っていた。 「この昇格はサポーターのおかげ。あの声援に何回も助けられた。本当に感謝したい」と、選手たちは口を揃える。  日本一の応援団を持つ学生王者が、いよいよ日本最高峰のリーグ『関東リーグ』のピッチに立つ。 出し切った40分届かなかった関東リーグ  前半、神懸かり的なセーブを連発し、ゾットにゴールを許さなかった最大の貢献者の富金原は「試合前から気持ちだけは負けずにやろうと話していた」と言う。

レーザービーム渡邉

「試合終了間際、この4年間のことが走馬灯のように頭の中をかけめぐって、ちょっと泣きそうになりながらプレーしてたんです(笑)」(小笹) その言葉どおり、ミリオネアは気迫で相手を凌駕し2点リードで前半を終えた。完璧な展開。ところが、ミリオネアの選手の誰もが「安心できなかった」と振り返る。 「パス回しに余裕がなく、いい形も少なかった」(笠本) 「ケガや退場で出られなかった選手がいた」(富金原)  エース・岩岡もその1人。決勝に出たのは、最後の5分だけ。しかし、準決勝で負傷した右足はすでに悲鳴をあげていた。 「試合後は体力が余っていることがもどかしかった。足は動かなかったけど、スタミナはあった。それが悔しい」(岩岡)  選手たちはそれぞれが、その時に持てた100%を出しきったが、関東リーグにはあと半歩届かなかった。「来年のことはまだ考えられない。ずっと前から今日だけを目指して頑張ってきたから」(富金原) 「1年は長いっす。辛いっす」(笠本) 大きな転機を迎えたミリオネア。彼らの姿が来年も同じ舞台で見られることを期待しよう。  次は本当の100%の状態で。

クラブヒストリー

学生サークルから始まったZOTT。10年以上続くクラブチームの歴史を紐解く